ユニクロはエシカルファッションじゃない!?ウイグル産のコットン問題から読み取る

無添加/エシカル

こんにちは、今日もユニクロのシームレスパンツを履いている、ゆるエシママです。

マタニティー服から子供服まで取りそろえてくれているユニクロさん!

私のように、ユニクロに助けられているママも多いのではないでしょうか?

しかし、そんなユニクロについて2021年5月20日びっくりなニュースがありました。

「1月にアメリカがユニクロのシャツを差しどめしてた」

人によっては、以下のような疑問があることでしょう!

こんなニュース知らなかった。」
「ていうかウイグル自治区ってなんなの?」
「ユニクロってエシカルじゃなかったの?」

そこで今回は以下の3点についてまとめてみました。

・ユニクロ商品をアメリカが差しどめたニュースについて
・ユニクロのサスティナブルな活動について
・ウイグル産の綿を使っているのかについて

ユニクロのサスティナブル(=持続可能)な活動やニュースについて「よく分からない」という方にもやさしい内容になっています。

ユニクロの商品がアメリカで差しどめられたニュースとは

まず、「どんなニュース?」「内容理解してない」という方もいるかもしれないので、今回のニュースについて理解していきましょう!

2021年5月19日に報道された「2021年1月にユニクロの一部の商品がアメリカで差しどめられていた。」というニュース。

差しどめの理由は以下です。
 
「ユニクロの一部の商品に、中国新疆ウイグル自治区で強制労働の末にできた綿を使われていたから」
 
ユニクロがウイグルの綿を使っているか否かはひとまず置いといて、、、
 
まずは中国新疆のウイグル自治区についてカンタンな説明をします。
ユニクロはエシカルファッションじゃない!?ウイグル産のコットン問題から読み取る
ウイグル自治区のテロや紛争・政府との衝突を受けて、中国はイスラム教の信仰を捨てさせようとしました。俗にいう、ジェノサイドです。※ジェノサイドとは、民族や人種を集団で計画的に破壊すること。
 
これによって現在の中国新疆ウイグル自治区では、虐殺や強制労働がされているといわれています。
 
もちろん、中国はジェノサイドの存在を否定し続けているようです。
 
しかし2021年3月には、アメリカとイギリスを含む5カ国が「ウイグル自治区で人権侵害が行われていることの圧倒的な証拠がある」と発表し、中国に圧力をかける姿勢を見せました。
 

上記の問題を踏まえて、今回のユニクロのニュースに戻るとこんな感じ▼

ユニクロはエシカルファッションじゃない!?ウイグル産のコットン問題から読み取る

ユニクロは人にも地球にもやさしいエシカルファッションだと思っていた方には、衝撃的ニュースではなかったでしょうか。

ユニクロがエシカルファッションといわれたサスティナブルな活動

続いて、「ユニクロってエシカルファッションじゃなかったの?」という疑問についてです

まずは、おさらい程度にエシカルファションについてご説明します。ユニクロはエシカルファッションじゃない!?ウイグル産のコットン問題から読み取る

英文を和訳しているため、むずかしい単語が並んでいます。

要するに、地球と人にやさしい取り組みをしているファッションのことをエシカルファッションと呼んでいます。

ちなみに、ユニクロも上記のような地球環境と人にやさしい取り組みを行ってきました。

公式サイトでも、以下のようにいろいろと公開しています。

画像出典/ユニクロ公式サイト

服のチカラで、未来を変える。(引用:ユニクロ公式サイト)

 

ユニクロでは上記のキャッチコピーを掲げ、【PLANET】【SOCIETY】【PEOPLE】の3つの柱を設けて活動しています。

【PLANET】の主な取り組み
・サスティナブルな商品
・サスティナブルば原材料
・資源の有効活用
・瀬戸内オリーブ募金
【SOCIETY】の主な取り組み
・全商品リサイクル活動
・難民支援
・子ども/次世代教育
・スポーツ/文化
・ソーシャルビジネス
・緊急災害支援
【PEOPLE】の主な取り組み
・服づくりを支える生産者たち
・ステークホルダーエンゲージメント
(NGO/NPO団体との対話をつうじ社会的課題の理解、改善)
・ダイバーシティ推進

思っていた以上に、いろいろやっていた!

以下で詳しい活動内容をご紹介します。
 

PLANET:リサイクル商品を次々に発売!

ユニクロのサスティナブルな活動のなかの【PLANET】は主に地球環境に対する行動です。

記憶に新しいのは2020年11月に発売された「リサイクルダウンジャケット」

このダウンジャケットは、リサイクルされたダウンと羽毛100パーセントでできています

そして、リサイクルダウンジャケットだけでなく、ペットボトルから作り出した糸を利用した商品も販売されています。

その代表的な商品がメンズドライEXポロシャツ(半袖)▼

画像出典/ユニクロ公式サイト

2020年秋にはフリース製品にも利用されていました。

また、廃棄される糸から再生ナイロンを作り出した「リサイクルナイロン」で作ったウエストポーチも販売しています。

画像出典/ユニクロ公式サイト

ユニクロでは最新の技術を利用して、資源を大切に利用していますね。

SOCIETY:難民の雇用や自立支援、衣類の寄付も

ユニクロのサスティナブルな活動のなかの【SOCIETY】は主に社会とのつながり、組合・団体を意味します。

このなかの活動では国連機関とグローバルパートナーシップを組んで、難民を支える活動をしています。
※難民とは、テロ・政治的な迫害などによって自国を離れ、他国に援助を求めている人。

  • 自立支援(2016年〜2018年)18,987名
  • 雇用支援(2020年4月末時点)121名

日本だけでなく、アメリカ・ドイツなどでも雇用をしているようです。

ユニクロがグローバルである利点!

また、不要になったユニクロの服を回収し、難民キャンプなど寄付するといった取り組みも行っています。

画像出典/ユニクロ公式サイト

公式サイトから、この取り組みが2011年から継続して行われている様子が分かります。

PEOPLE:労働体制の管理と開示

ユニクロのサスティナブルな活動のなかの【PEOPLE】は主に個人、1人1人を尊重する働き方に対する活動です。

今回は、服づくりを支える生産者たちの労働体制を整えている点をピックアップ。

現在、株式会社ファーストリテイリング(←ユニクロの会社)では、すべての縫製工場と主要素材工場を対象に以下の項目について監査を実施しています。

  1. 労働環境
  2. 人権侵害
  3. 環境保全

第三者機関による監査後は結果を開示しているようです。

株式会社ファーストリテイリングが行っている調査の詳しい情報はこちら☆

また、縫製工場・主要素材工場・縫製工場が委託している加工工場のリストも公開しています。

すべての工場が公開されているわけではありませんが、開示拡大に取り組んでいますよ☆

株式会社ファーストリテイリングの取引工場リストはこちら☆

世の中の流れからそれらの取り組みが評価され、

と認知されてきたようです。

ユニクロはエシカルファッション?ウイグル産コットンの使用は?

ここまで見ていると、ユニクロは地球環境や人にやさしいファッションブランドのようですね。

ではなぜ、冒頭でお伝えしたようなニュースが出たのでしょうか。

実際、ユニクロはウイグル産のコットンを使用しているのでしょうか。

株式会社ファーストリテイリングはこのニュースについて、「この製品はウイグル自治区で生産された綿を使っていない」とコメントしています。
 

ユニクロユーザーとしてはそうであって欲しい限り

また、先ほど紹介した「労働体制の管理と開示」を見ても、できる限りのことをしているイメージでした。
 
ホームページでも「服づくりを支える生産者たち」として、ページが作られているので労働者を大切にしている印象です。
 

画像出典/ユニクロ公式サイト

 
 
細かいことはわかりませんが、きっと素材工場を調べれば分かるはずです。
 

専門家でない母ちゃんは、続報を待つのみ。

今回はアメリカの調査においてユニクロがクローズアップされましたが、次はどこのファッションブランドが同様のニュースになるか分かりません
 
言ってしまえばどのファストファッションも、サスティナブルではないといったリスクを抱えているのが現状です。
 
強制労働なんて昔のこと。遠い国のこと。だとは思わず、ひとりひとり考えていく時代になりましたね。

【まとめ】着る服もまずは自ら考えてしっかり選ぼう!

2021年5月19日の「ユニクロ、アメリカから差しどめ!?」といった驚きのニュースについて触れていきましたがどうでしたか?

「そもそもニュースやウイグル自治区なんて知らなかった」

「ユニクロのなにがエシカルなのか知らなかった」

といった疑問が少しでも解消できていたらうれしいです。

そして、たとえユニクロが強制労働の末に生産されたコットンを使用していなかったとしても、すべてのファッションブランドが“白”とは言い難いです。

今着ている服を大切にしながら、新調する際は「安いから」「お店が近いから」ではなく地球環境と人にやさしいファッションブランドを自分の目で選んで購入していきたいところですね。

今後のエシカルファッション界にも注目していきましょう!

エシカル消費はファッションだけじゃない!今からできるエシカル消費の記事はこちらです▼

コメント

  1. […] […]

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